こんにちは、キズナキャスト小林 inputです。
昨日「危機時の経営:第二弾『未来に備える』の〜序〜」にて、1年後の今ごろにはいまだかつて見たことのない新しい世界が拓けている、という話をしました。
今日は、そこに向けて、これから経営者として、ビジネスマンとして、何をすべきなのか、戦略コンサルタントとしてみなさまの今後の戦略立案の参考になるお話をお伝えできればと思います。
それでは、まず、せっかくの機会ですので、当社が現場でお伝えしている「戦略的思考法」について先にお伝えしたいと思います。
この思考法を身につければ、今回だけではなく、今後も再現可能に問題解決できるはずだからです。
わたしたちは、戦略的思考法としてこの3つをお伝えしています。
ゴルフに例えると分かりやすいかもしれません。
となります。
この3つが揃って、初めて一打目はどのクラブで、どこを狙って打つべきかが決まるのと同様、ビジネスにおいてもこの3つが揃うことで、初めて打ち手が決まるわけです。
では、この3つの戦略的思考法をつかって、これからの未来に備えるためにいま何をすべきなのか、を見ていきます。
私たちが戦略コンサルタントとして、ビジネスで最も重要視しているのは、この戦略的思考法の1つ目「ゴールの確認」です。
「戦略の基本は、ゴールから考える。」
当社のクライアントであれば、この言葉を、耳タコになるくらい何度も言われ続けます。
なぜならば、人は目の前のことはあまり意識しなくても目が向きますが、遠くのことは意識しないと目が向けられないからです。
ちなみに、この思考法は、「バックキャストアプローチ」とも呼ばれ、特に変化の激しい今のような時代において、大きな成果を上げる上で大切な思考法と言われています。
当社のコンサルティングにおいては、OKR(Objectives and Key Results)という目標管理ツールを導入し、このバックキャストアプローチの思考法とその実践を徹底的に組織に定着させ、革新的な成果を上げることを実現します。
というわけで、これから大きな成果をあげるために、最初にすべきことは「ゴールから考える。」ということになります。
これらの問いに向き合うことで、向かうべきゴールが見えてきます。
これをできる限り、明確かつ具体的に定義することが重要です。
未来に向けて次にすべきことは、「現状を正しく把握する」ことです。そこで、戦略的思考法の2つ目「現状の確認」と、3つ目の「環境の確認」が重要となります。
なお、2つ目の「現状の確認」とは、自社の状況を正しく把握する、ということですが、こちらについては、すでに「危機時の経営:第一弾「手元の現金を厚くする!」 inputを進めてきた中で、かなり細かく自社の経営状況を見てこられてきたはずです。また、それと同時に不要なコストは1万円単位で切り捨て、さらに必要な経費についてもしっかりと値引き交渉し、無駄な贅肉を削ぎ落とし、極限まで体脂肪を減らし、バキバキの筋肉質な組織になっていることと想像します。
したがって、2つ目の「現状の確認」については、これをご覧になっていただいているみなさんは、ほぼできていると思われますので、次の3つ目の「環境の確認」について主に話をしていきます。
3つ目の「環境の確認」とは、自社を取り巻く環境を知ることです。
今年年初から始まったコロナにより、社会が大きく変化していることを、いまは多くの方が感じていると思います。しかし、私たちは5年以上前から、この変化を予想してきました。そして、この数ヶ月世の中の動きを見て、改めて私たちの見ていた未来が正しかったことを確信しています。
ちなみに、私たちは預言者でも占い師でもありません。P.F.ドラッカーが言っている「すでに起こった未来は、体系的に見つけることができる」を実践してきただけです。
つまり、「未来」というのは、ある日突然起こるものではなく、その変化は徐々に進行していくものなのです。したがって、ちゃんと目の前で起きていることと、時代の流れを注意深く観察すれば、誰でもその「起こった未来」を見つけることができ、これからの未来を予想できるようになります。
ドラッカーは、「起こった未来」を見つける際に調べるべき領域は、下記の5つだと言っています。
私たちは、これに基づき、300年ほど前の産業革命からの歴史を調べ、2011年に時代は大きな転換期に入ったと結論づけました。それは、1780年代の産業革命以降続いてきた「大量生産社会の終焉」であり、1960年代以降続いてきた「情報化社会の終焉」inputであり、またそれと同時に「指示命令型競争社会の終焉」inputでもある、と読み解きました。
そして、これから新たに始まる未来を、技術的に言えば「AI化社会」inputであり、社会的変化でいうと「自立共創社会」inputである、とお伝えしてきたわけです。
事実、いまビッグデータやIoTなどの周辺技術とともにAI技術は日々日常に入り込み始めています。
また、特に今回のコロナで顕著になった1つとして、これまで会社や組織に依存してきた人たちが、いままでの働き方でいいのか? と疑問を感じ始めていることです。
この流れは、特に優秀な人材において、1、2年ほど前から顕著になり始めていると感じていましたが、ポストコロナ時代においてこの動きはさらに加速し、ここ数年とは比較にならないくらい多くの人が、会社に縛られることなく、もっと自由に生きられることに気づいてしまいました。
まさに、「個の覚醒」時代であり、これからは、ますます「個」の自立が進み、「個」を中心とした社会inputになることが予想できます。
ただ、この変化に気づけている企業とそうでない企業では、目指すべき組織と働き手の関係性が全く変わります。したがって、この変化にいち早く気づき、会社の仕組みを変化させなければ、優秀な人財からいち早く離脱され、場合によっては会社存続の危機にさえつながるくらい重要な変化だと捉えています。
これが、当社がずっとお伝えしてきた「組織そのものが、企業のボトルネックである。」という所以であり、このような時代の変化と現状を正しく認識した上で、これからすべきことを明確にしていく必要があるわけです。
以上が、第二ステップ「現状を正しく把握する。」となります。
なお、戦略的思考法の3つ目「環境の確認」をするために、「いま世界で何が起きているのか?」の関連記事を、本コラムの最後にまとめておきましたので、お時間のある方はぜひご覧になっていただければと思います。
手前味噌ではありますが、いま読んでも、いえむしろポストコロナのいまだからこそ違和感なく読める内容かと思います。
なお、1つ宣伝になりますが、今回のコラムの中で、戦略コンサルタントとして、ビジネスで最も重要視していることが、「戦略の基本は、ゴールから考える。」だとお伝えしましたが、当社ではいくつかのソリューションを持っているのでご紹介させていただきます。
1つは、Sustainable Management Tree®︎ inputという当社が開発した戦略的マネジメントフレームワークです。これは、ドラッカーの「5つの質問」をベースに当社のコンサルティング経験を通じてブラッシュアップしたもので、「ビジネスの核」と位置付けているものになります。
このフレームワークを活用し、当社ではこれまで以下のような実績を上げてきました。
また、ドラッカー学会の2017年総会では、私自身が同イベントの実行委員長として、学会理事の方と同フレームワークを活用した対話を続け、結果的に同イベントを「ネクスト・ソサエティ・フォーラム」という新しいコンセプトのイベントへと革新に導き、参加者数は前年度比で約250%、満足度も90%以上という成果を上げ、今でも成長を続けるその礎を築きました。
このように「Sustainable Management Tree®︎」は、企業だけでなく、NPOなどの非営利な組織や、個人でも活用できる本質的な課題解決と、持続可能な成果を上げ続けるための体系化されたフレームワークになります。
実は、一言で「ゴールから考える。」と言っても、適切に定義しなければ、片手落ちになりかねません。したがって、このような高い実績を上げている完成されたフレームワークを活用することが大きな成果を上げるための近道なのです。
また、実はこの「Sustainable Management Tree®︎」に取り掛かると気づかれるのですが、そもそも経営者である自分の前に、一人の人間として自分はどんな価値を持って、どんな人生を歩みたかったのか。それが明確化できていないことに気づかれるかと思います。
そのような方のために、Vision Discovery Program®️というプログラムもご用意しています。
これは、心理学、NLP(Neuro Linguistic Programing:神経言語プログラミング)、脳科学、加速学習など複数の学術的エビデンスを参考に開発した自己発見プログラムになります。
両ソリューションとも、テンプレート単独での販売も可能ですが、基本的には1on1のエグゼクティブ・コーチングをセットにしたソリューションをお勧めしております。
コロナ以降、自分自身と向き合うことが多くなった方も多いと思いますが、これを機にもう一歩踏み込んで、より深いレベルで自分自身を理解し、今後の意思決定の基盤として頂ければと思います。
なぜならば、これからは心の底から打ち込めることでなければ、勝てない時代に入ります。そのためには、まず経営者自身が、事業そのものに生きがいや喜びを感じられるかどうか、これが大きな前提条件になると考えています。
そのためにも、自分自身の真の価値観を知る。これは、ビジネスを革新するための第一歩となります。
なお、上記にてご案内致しました2つのソリューションについて、もちろんご自身の努力で向き合う方法もあります。私自身も本を何冊もよみ、セミナーもいくつも参加し、また自分自身で試行錯誤してやってきましたので、それなりに努力すれば成果を上げることはできると思います。
しかし、時代がさらに加速しているなかで、「時間」は最も大切な資源だと考えます。もし、時間をお金で買い、よりスピーディに物事を進めたい、そして本気でご自身の事業を革新させたい、という方にはこちらのソリューションはお勧めです。
今回特別に、このコラムをご覧になっていただいている方限定で、特別プランでご案内致します。もしご興味を持っていただいた方は、下記申し込みフォームより、「お問い合わせ内容」欄に、「コラムを見た」とご記入ください。
特別価格のお見積もりを追って担当者からご案内させていただきます。
もちろん、最終的にご発注いただくかどうかはそのお見積もりをご覧になっていただいてからのご判断で構いませんので、ぜひこの機会にお気軽にお問い合わせください。
本テーマについて、コラムでも展開しましたが、前回同様、この場では書けないことをウェビナーの中でお伝えします。また、ご覧になられた方限定の特別プレゼントもご用意しておりますので、ぜひご参加ください。
当社代表小林が5年前からお伝えしてきた、ポストコロナのシン時代「自立共創社会」に関する関連記事を整理いたしました。今後の御社の戦略立案の参考にして頂ければ幸いです。
■ポスト「情報化社会」とは何か?(2017.04.13)input
■「自立型共創社会」という新時代(2017.04.20)input
■「情報爆発」が働き方を変える!社会を変える!(2017.04.27)input
■「主役交代」の大変革時代の到来(2017.05.04)input
■大変化に適応するために、いま何をすべきか?(2018.06.25)input
■働き方改革は、生き方改革(2018.10.11)input
■不安と混乱の時代に、自らを助けてくれるのは本当の自分(2018.10.15)input
■「時代変化」の本質は何か?(2019.02.18)input
■「本質」は未来への道しるべ(2019.03.26)input
■『誰かの役に立ちたい』は、人の本質的な欲求の1つ(2019.08.29)input
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