COLUMN

ウェルビーイング(Well-Being)元年

キズナキャスト小林 inputです。

みなさまは「ウェルビーイング(Well-Being)」という言葉は聞いたことがありますでしょうか?

先日、日経新聞WEBで、「ウェルビーイング(Well-Being)元年」という記事が掲載されましたが、昨年あたりから急速にgoogleの検索回数も増えている注目キーワードの1つで、経営者などのリーダー層や、人事担当のみなさまには外せない重要キーワードになってきています。

■図の出典:Googleトレンド(キーワード:Well-Beingの検索推移2018/12-2021/12)

「ウェルビーイング(Well-Being)」の意味は、直訳すれば「よい状態である」ということになりますが、辞書を引くと、「幸福(な状態)、健康(な状態)」とあります。

きっと、「幸福」というと、英語では「happy」だと多くの方は連想すると思いますが、この単語の語源は「happen」だと言われておりまして、したがって、「happy」は、どちらかというと「(運や偶然的な)幸運」の方が近いのかもしれません。

それに対して、よい状態が継続するかたちの「幸せ・幸福」は、Well-Beingの方が適訳ということになります。

そして、私たちがずっとお伝えしてきたビジネス領域における「Well-Beingマネジメント」とは、「”幸福”を中心に据えたマネジメントスタイル」ということになります。

ただ、「幸福」というと、一歩間違えると宗教的な捉え方をされる方もまだまだ多く、経営とは馴染まない、という意見も今でも根強くあります。

しかし、世界的な時代の大きな流れを見てみましょう。

例えば、SDG’sのコンセプトである「誰一人取り残さない(leave no one behind)」という一人ひとりの「個」という存在を意識した価値観は、2015年に国連で採択され、既に6年間かけてかなり世界に定着しました。

また、マーケティング的な文脈でいうと、

マーケティング1.0:製品主義(1900年~1960年)

マーケティング2.0:顧客主義(1970年~1980年)

マーケティング3.0:価値主義(1990年~2000年)

マーケティング4.0:自己実現(2010年~)

という時代の大きな流れがあり、いまは「自己実現」、つまりは「個」の生き方にフォーカスした事業活動が必須になってきています。

そして、2019年8月の米国ビジネス・ラウンドテーブルでは「株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換」が宣言され、株主中心の株主資本主義から脱却し、すべてのステークホルダーのための経営への大転換も進んでいます。

ちなみに、ここでいう「マルチステークホルダー」とは誰のことを指していると思いますでしょうか?

マーケティング2.0の「顧客主義」、3.0の「価値主義」を経て、既に「顧客」も「社会」も意識した経営が進んできたことを考えると、ここでいうマルチステークホルダーとは、これまで経営上一番ないがしろにされてきた「社員」のことを意味している、と私は捉えています。

事実、6年前のアメリカ経営学会で、すでにウェルビーイングのセッションが脚光を浴びていましたし、CWO(Chief Well-being Officer)やCHO(Chief Happiness Officer)という社員の幸福を専門に扱うマネジメントクラスの導入も海外では進んでいます。

つまり、さまざまな角度から世の中を見てみると、「個」の存在がますます際立ち始めていることがわかると思います。

そして、「個」にとっての生きる目的は何か?

それは「すべての人は、幸せになるために生きている」というのが私の考えです。

だからこそ、このような時代変化が進んでいる中で、2020年からのコロナ禍が始まり、働き手の方々の意識変化がさらに加速し、金銭や役職といった地位財と言われるものから得られる喜びよりも、もっと本質的な喜び、つまり「幸福感」を求める声が急速に高まってきているし、もっと強くなる、と予測しています。

そして、この流れは、きっとこれから、もっと大きな、根本的な社会変革につながると感じています。

このような背景もあり、日本でも、政府が「ウェルビーイング(Well-Being)」という言葉を使い始めましたし、ビジネスの世界でも昨年2021年、日経新聞でWell-Being特集が組まれたり、日経新聞主催のWell-Beingシンポジウムが2回も開催され、少しづつ社会への認知と浸透が進みつつあります。

また、近年は、経営上の重要指標として、社員のエンゲージメントや、従業員満足度を意識する企業もだいぶ増えましたし、googleが数年前に発表した「チームの心理的安全性」を重視する企業も増えつつあります。

これらも、実はWell-Beingの部分指標的な位置付けとして捉えることができるので、時代の大きな流れとして、徐々にこの本丸である「Well-Being(幸福感)」に近づいてきていた、と言えます。

つまり、多くの企業が抱えている課題の本質は、「社員の幸福度」の向上であり、それが改善されれば、エンゲージメントや従業員満足度、心理的安全性という部分指標は当然改善されます。

そして、社員がいきいき!わくわく!積極的かつ主体的に働くようになれば、結果的に生産性や業績は自然と高まる、というのが私たちの考えです。

実際、前野隆司先生の著書「幸せな職場の経営学」には、幸福感の高い社員の創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%高く、また欠勤率も離職率も低い、というデータも紹介されています。

ただ、このような情報はまだ世の中であまり知られていないと思います。

そこで、ぜひみなさんにも、今年の方向性を考えている今の時期にこそ、「ウェルビーイング」と「経営」に関する知識をまずは深めていただきたいと思い、来週開催致します前野先生のウェルビーイング経営オンラインセミナーに無料でご招待させていただきます。

ぜひご興味のある方も、そして、正直まだよくわかっていらっしゃらない方も、まずは前野先生のお話をお聞きになっていただき、今後の会社やご自身の方向づけにお役立ていただけましたら幸いです。

ウェルビーイング経営オンラインセミナー特別無料ご招待

Well-Being経営学第一人者の前野隆司先生による 「Well-Beingマネジメントのススメ 〜会社の業績と社員の幸福の両立〜」
Well-Being経営学第一人者の前野隆司先生による
「Well-Beingマネジメントのススメ 〜会社の業績と社員の幸福の両立〜」

日程:
  1. 1月19日(水) 10:30-12:00
  2. 1月20日(木) 12:00-13:30
  3. 1月21日(金) 12:00-13:30
  4. 2月04日(金) 11:30-13:00

※時間が延長する可能性がございますので、余裕を持ってご参加ください。

●参加費:
特別無料ご招待
●会場:
オンライン(ZOOM)

※当日のアドレスはお申込頂いた方に別途ご案内致します。

●定員:
各回500名
●主催:
一般社団法人ウェルビーイングデザイン
●運営:
株式会社キズナキャスト内
前野隆司監修Well-Beingマネジメントプログラム運営事務局

当社のビジョンは

「すべてのひとが、いきいき!わくわく!働ける未来」

「いきいき!わくわく!」とは、まさに「Well-Being」のこと。

今年、ようやく「ウェルビーイング(Well-Being)元年」といわれるくらいになりました。

今回の前野隆司先生とのコラボレーションをきっかけに、日本中の企業すべてにWell-Beingマネジメントを導入させ、当社のビジョン実現を目指します。

これからも、決して諦めることなく、一歩一歩着実に前へ・・・

引き続き、みなさまからの厳しい叱咤激励と、温かいご支援のほど何卒宜しくお願い申し上げます。

そして、最幸な未来へ、みなさまとともに。

※もし内容に共感していただける部分などございましたら、ぜひ下記より「シェア」や「いいね」していただけませんでしょうか。そして、「いきいき!わくわく!働ける未来」に向けて共に行動できましたら幸いです。

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