小中高生のお子さんがいらっしゃる親御さんのご参考になれば、と思い。
うちも試行錯誤中ですが、1つ方向が見えてきたので、シェアします。
また変わるかもしれませんが(^^;)
まず、前提条件ですが、今年新6年生の息子の今年の年初来の目標は、「偏差値75を取る」で、「来年の受験で希望校に入る」と言っており、また基本的に勉強は大好きなので、勉強がそもそも嫌いな子はまたちょっと変わるかもしれません。
うちは、この目標について親の影響があると嫌だな、と思い何度も念押しして確認したのですが、それでもこの目標でいきたい、という本人の強い意志が感じられたので、「じゃぁ、一緒にその目標を達成するように協力するよ」ということで、これまで試行錯誤してきた経緯があります。
そこで、息子に何度も伝えて理解してもらうように心がけたのは、「お父さんは、君の目標を達成するための仲間であり、決して君の人生を邪魔する存在ではない」ということです。
つまり、ゲームを制限するのは、決して彼の喜びを邪魔しようとか、取り上げることが目的ではなく、あくまでも彼の目標を達成することが二人の共通の目的であって、ゲームはそれを達成するための、息抜きとしての存在なんだ、ということを理解してもらった上で、どうすれば彼の年初の目標達成ができる環境が作れるか、ということを二人で試行錯誤したわけです。
その上で、先週までは、「子どもの主体性を尊重し、自立と自律に向けての練習」というスタンスで、勉強の時間配分、ゲームの時間配分、そして何をいつやるか、についてもほぼすべて子ども(小学校6年生)に任せてみました。
しかし、その結果、ゲームの時間はどんどん長くなり、最後は1日8時間に達し、それに対して勉強の時間は1時間以下。
目もショボショボして、だんだんゲーム依存症的な反応も見られてきたので、今週月曜日から思い切って方向転換。
時間割制度を導入しました。
50分勉強して、10分休憩、という仕組みです。
正確には以下のような感じ。
※時間と時間の合間の10分休憩時はTV・ゲーム・Youtubeは禁止
※ランチ休憩、おやつ休憩は、食事後はTV・ゲーム・YoutubeはOK
※17時30分〜19時まではTV・ゲーム・YoutubeはOK
※但し、都度確認し、あまり勉強の進捗がない場合は、TV・ゲーム・Youtube禁止とする
この話を月曜日の朝会で伝えたところ、かなり号泣するくらいの抵抗に合いましたが、その日の夕方には、決して全てを取り上げようとしているのではなく、やることをちゃんとやれば自分の喜びも得られる、ということを理解してくれたようで、火曜日以降はかなり本人も前向きに捉えてやれるようになってきています。
また、この形になってから、かなり改善して、集中力も維持できるようになり、また勉強量も増えてきました。
あと、この運用のコツとしては、朝の1時間目は、テレビや動画の教育番組からスタートして、入りやすくしてあげたり、休憩時間は一緒に家の周りを散歩してあげたりすることで、意識の切り替えを一緒にやってあげることで、うまく運用できます。
また、パソコンを使っての勉強などもあるので、どうしても気が緩み、誘惑に負けてしまうところがあったので、いまはMicrosoft Familyの機能を使って、OKな時間帯以外は利用制限をかけるようにしました。
今回の経験から、教育の基本は、やはり「守・破・離」だということがわかりました。
守破離
剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。
「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
goo辞書
花まる学習会の高濱先生が常々、10歳を超えたところから子どもの自立が始まる、と聞いていたので、できる限り本人の主体性を尊重したいと思いましたが、いきなりのフリーハンドというのは、本人も持て余しちゃいますし、コントロールできないようです。
足の骨折患者に、松葉杖をいきなり外して、もう治ったから自由に歩いてください、というようなもので、やはり、徐々にリハビリで慣らしながら、各ステップで必要なスキルを身に付けながら、徐々に手を離していく、というのが大事だと思いました。
ちなみに、この時間割については、たまたま今日の日経新聞に、教育評論家の親野智可等(おやの ちから)さんが同じように「時間割りを親子で作る」をお勧めしている記事が載っていたので、合わせてシェアしておきます。
日経新聞「在宅生活の学習、まず時間割から ネットにも良い教材」
あと、参考にですが、うちの朝の会で使っている、目標管理シートも添付します。
こちらは、会社で使っているOKRに基づく目標管理シートを子ども用に少しアレンジしたものですが、小学校6年生以上くらいであれば、有効に使えると思います。
小学校5年生以下の学年であれば、こちらの要素を少し減らすとか、表現を変えるなどして、やってみるといいかもしれません。
ちなみに、新小学1年生の下の子でも、「今日の理想的なゴール」は考えられたりしますので、それを書き込んでもらったり、また逆に長男の「今日の理想的なゴール」は、いつも「やることをやって、マイクラをやる!」とかマンネリ化するので、その場合は、無理に埋めさせるのではなく、P1とP2だけ決めるようにする、など柔軟に運用しています。
あと、下の子の場合は、まだ勉強する、ということについて明確な判断がまだないので、とにかく勉強嫌いにならないように、学ぶ楽しさを感じることと、45分間机に向かう、という習慣を作ることを第一目標に、本人がやりたいことを中心に組み立てています。
なので、朝一は花まるオンラインの動画を見て、その後、学校のプリントなど、と一応は決めていますが、本人が工作したいとか、絵を描きたいといえば、それを優先でやるようにしています。
以上、みなさまのご家庭学習の何かの参考になれば幸いです。
そして、コロナ時代を通じて、各家庭のキズナが深まることを祈念しております。
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